プレスエアーハンマー方式
この方法は、昔からある鍛冶屋さんと同じ方法で、たたく道具がトンカチから現在、プレスやエアーハンマーと呼ばれる機械に変わったものです。
- 製品重量の8%-10%多く見込んで素材を切断する。
- 釜に入れ800℃-1000℃(材質により異なる)まで加熱する。
- あらかじめ金型をセットしておき、プレス機に素材をセット。
- 上方より加圧する。このときプレス機では数千トン必要とし、エアーハンマーではエアーで加速した重りを数回強打する。
- フランジ等ではこの後内径を取るため、ポンチと呼ばれる金型をセットして内径を抜く。
- 出来上がり。
特徴
- 製造時に加圧するため、製品の強度が向上します。
- 金型に押し込む為、製品が均一です。
- 1個からの小ロット生産もお受けします。ご相談下さい。
(ただし段付き金型は ある程度のロットが必要です)
ローリング方式
ローリング方式は3~4個のローラー(金型)を回転させて、成形する方法です。
- まず、上記の工程やフリー鍛造でドーナツ形状を作る。
- 金型はロール面が平面のものや段付きのものをセットしておく。
- 再加熱してローリング機にセット。
- 金型をゆっくり回転させて、予備成形する。
- 中心の金型を回転させながら上方向に加圧し、徐々に内径を広げる。内径が広がると同時に回転も上げていく。
- 希望寸法まで広げて、出来上がり。
特徴
- 最大外径4000ミリ、高さ1500ミリ、重量20トンのリング鍛造が可能です。
- 回転させて作るので比較的真円が出ており、機械加工が容易です。
- 1個からの小ロット生産もお受けします。ご相談下さい。
(ただし段付き金型は ある程度のロットが必要です)
フリー鍛造方式
この方法は、プレス・ハンマー方式と製造工程は変わりませんが、1つ大きく違うのは下金型を使わず上から押すだけの動作で成形して行く方法です。曲線や段付けはプレスと素材の間に成形用金型を挟んで徐々に形をつけて行きます。
これはかなりの経験と感覚が必要な方法です。近頃はこのような会社が減少しつつあります。